TAKAHIRO KIMURA

木村貴大

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活動実績

ニュージーランドラグビー振り返り

2019/10/09

活動実績

こんにちは。昨日ニュージーランドから日本に帰国しました。

6ヶ月間のニュージーランド挑戦を終えてみて、帰りの飛行機の中で

『少し落ち着いて、人生の中で最も濃かった怒涛のこの半年を振り返ろう』と思いこの記事を書きました。

色んなことや多くの経験がありすぎて、何から書いてどこまで振り返ろうか悩みましたが…

とにかく海外に来て、思った事や感じたこと、をつらつらと書いていきます。

ラグビー


① ニュージーランド人のラグビー愛

まずはやっぱりラグビーについて。

ニュージーランドと言えば、ラグビーが世界一強い国で有名ですが、ニュージーランドの人達のラグビーへの愛が本当に凄いです。

子供達は至る所でボールを持ってラグビーをしているし、オールブラックスの試合があれば街で大騒ぎし、次の日その話題で盛り上がる。

毎日どこかでラグビーの話をしています。

州代表チームの試合で地元チームに対する熱が凄く、チームが負けるとショックで店を開けない所もあるみたいです。

初めて会った人に、クラブチームをよく聞かれるのもニュージーランドならではの事でした。

② 自己主張

これは3年前来た時にも同じ事を感じたのですが、こっちの人はミーティングや練習中に自己主張を年齢に関係なくすごいします。

「俺はこうしたい。このシチュエーションでは何をするか。なんでこうしたの?」など、練習前、中、後で自分の意思をしっかり伝える文化が浸透していました。

20歳の選手が練習を途中で止めて、チーム内に激を飛ばすのも、日本じゃ考えられない光景でした。

良い意味で上下関係がなく理解できない時は、そのままにせずに何度も話し合う。聞きに行く。

とても重要な事を学びました。

自分自身理解できていないのに、うなずいたりそのままにしてめちゃくちゃに怒られた事もありました。

なので理解できないことは、英語が分からなくても片言でも納得できるまで聞くことを意識しました。

③ ノーサイド後の立ち振る舞い

ワイカトBの試合後ファンサービス

大学・社会人の頃、試合に負けて不甲斐ない結果にも関わらず、ヘラヘラ笑って何事もなかったかのようにしている人達のことを、

「何でそんな事できるの?悔しくないの?」と思って見ていました。

しかしNZに来てガラリとその感情は変わりました。

NZ人はよく、「何でそんなにも落ち込むの?何で日本人の選手は試合に負けて泣く人が多いの?グッドゲームだったじゃん」

とよく言います。

落ち込む姿を見せるな。と言うことではなく、

全力でやったし楽しかった。良い試合だったし相手を讃えよう。と相手へのリスペクトだったり、くよくよしてもしょーがない。

といったマインドセットが根付いているんだなと外国人選手を見ていると感じます。

負けても試合後のロッカールームで、騒いでお酒を飲む時は最初は戸惑いましたが良い意味で次の試合に早く切り替える事もできました。

環境


① 人

ニュージーランドと日本では、とても多くの文化の違いを感じました。

一つ目は人同士のコミュニケーションの多さです。

朝知らない人とすれ違っても当たり前のように、笑顔で挨拶。道端で目が合えば笑顔でウインク。

お店に行けば、並んでいるお客さんがいても、『ハローハワユー良い天気ね』の会話から弾んでお客さんを待たせる事も普通。

時間に多少ルーズでゆっくり時間が過ぎていくような感覚のある、ニュージーランド特有の事なんだなと感じましたし、

そんなニュージーランド人の暖かさが大好きです。

毎日笑顔でニコニコ挨拶している姿を見ると、自分もハッピーにポジティブに1日を過ごすことが出来ました。


② 自分がしたい事をする

ニュージーランドは、“自分が将来こうなる為にここでこの勉強をする。そのキャリアを生かして次違う場所に転職する。”

といったふうに、皆んなが自分の好きなしたい事の為に頑張っている印象を受けました。

そして自分の仕事に誇りを持っていました。

ニュージーランドでは経験を積んでから、転職をすればお給料が上がります(場所によると思うが)

なので同じ場所でずっと働いている人より、転職をしている人の方が多い気がします。

多くの人が自分のやりたい事の為にチャレンジしていて、とても良い影響を受けました。

③ 自然

ラグランビーチ

やっぱりニュージーランドに来て一番の良さは自然の素晴らしさです!

私が住んでいたハミルトンは少し田舎だった為か余計に自然を感じました。

空を見ると雲が近いし、夜は見た事もない綺麗な星の多さ。

すこし歩けば巨大な広場があり、夕日は超綺麗で、海もあり、山もある。とにかくどこに行っても写真を撮れば、

良い景色が撮れました。

来年来る時は一眼レフかゴープロを買って来ようと思っています。

海外に来て意識した事


① 良い準備をする

良い準備は良いパフォーマンスに繋がる。例え控え選手でもMitre10cupに選ばれる可能性が低くても、怪我があった時いつでも万全な状態でプレー出来るように良い準備をしました。

その準備のお陰で、チーフスBやワイカトBに繋がったと思います。

② 毎試合良いパフォーマンス

浮き沈みせず試合毎にパフォーマンスが変わるのではなく、安定した高いパフォーマンスを毎週続けようと心がけました。

② 英語の環境に身を置く

休みの日は日本人の友達とばかりいるのではなく、ネイティブな友達を増やし遊ぶ事で英語を話す機会を意識的に増やしました。

③ 日々感じた事をノートに取ってメモを残す

④ ネガティブ・陰口悪口禁止 毎日ポジティブ

⑤ キャリアパス。

を意識しました。

海外挑戦している日本人の存在

ハミルトン地区

ロトルア地区

オークランド地区


ニュージーランドに来て驚いたのは、自分が想像しているよりも多くの日本人選手が海外で頑張っていました。

様々な地区の高校・大学でプレーしています。

自分の歳でも海外挑戦の時は勇気が必要だったのに、本当に尊敬します。

日本の小学校・中学校卒業後に単身親元を離れ、夢の為に勇気を振り絞って挑戦し一人で頑張っている姿を見て、

何とか力になりたいと思い、現在では日本人を対象としたパスセッションを各方面で行なっています。

そしてそうやって夢を追ってきた若者達が、日本でもっと注目される事を願っています。

最後に


自分の下手くそな長い文章をここまで読んで頂きありがとうございます。

今シーズン自分の人生の中で最も大きなチャレンジでしたが、本当に海外に来て挑戦して良かったです。

自分の思うような結果にはなりませんでしたが、多くの応援やクラウドファンディングでのご支援が自分の力になりました。

そして最高に良い経験と来年に繋がる成果もありました。

今シーズンの経験を来年に生かし、目標達成に向けてまた来年ニュージーランドで頑張ります。

そして目標達成の為の努力はもちろんですが、海外で頑張っている若者達に出会い、現役スポーツ選手で入れるうちに社会の為、人の為になる活動をしていこうと思います。

SHのトレーニングが分からない選手にはコーチングを。

海外に興味がある若い選手達には、自分の経験を話したり相談に乗る事で、選択肢を増やしてあげる。

そんな活動を通して海外挑戦する若い選手が増えればいいなと思っています。

引き続き今後ともよろしくお願いいたします。

#キムタカパス

#自分史上最も行動する挑戦的オフ

#感謝して謙虚に

#今、ここ、とことん、全力

木村貴大

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